提案と新柄

昨日、依頼中のカーテンコーディネートを考えていたら、頼んでおいた新柄カーテンサンプル一箱が入荷してきました。

依頼の寝室に、新柄の1柄がちょうど要望に合うかな思いついたので、さっそく取出してみました。

サンプルをこのシリーズの空いている所に吊り込みまして、印象を見るとなかなかイイ!

「青いイメージがイイかな」とご要望をいただいていたし、モダンよりなクラシック柄がノーブルな雰囲気を作る。このカーテンをおススメしてみようと思いました。
リビングは、川島織物セルコンの7月に発売になったばかかりの「フェルタ」の中から、提案するつもりです。

週末の打ち合わせに間に合わせるように、値付けもしました。

こうなったら、新柄を全部吊り込めようと、今ある吊りサンプルを並べ替えして展示をしました。
このシリーズは防炎付きで、国産カーテンの中級グレード(幅200×高200・2倍ヒダ3万円)と当店では位置付けしています。

画:トレリス(格子)柄のジャガードカーテン
トレリスカーテン

画:ペイズリー柄のジャガードカーテン
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今回追加導入した新柄カーテンは、北陸産地の大きな機屋(はたや)から仕入れた生地。
北陸産地といえば、後染めジャガードとオパールレースも有名、海外市場にも挑戦し続けている高い技術力も有している会社もあります。
緻密に織った遮光カーテンの生産レベルは、間違いなく世界一と言えるでしょう。

国内のBOOKメーカーの下請け生産をしていて、それとは別に今は独自の卸先や販売先も持っています。

以前は、機屋から直接仕入れる事は出来なかった我々専門店も、仕入れルートが増えていい時代です。

二日前には尾州産地の機屋さんが営業にこられ、現況やら、新柄の話を聞かせて頂いた。
この産地の機屋さんは、先染めジャガードの生産が主。

先染めジャガードは、小規模な機屋が多いです。染色した経糸と緯糸を使った織物で、色合いと色落ちが少ない特徴があります。
長年使って分かる独特の発色や味合いが魅力。演歌歌手のようです。

18年前に納めさせて頂いた尾州産地の先染めジャガードカーテンを、先日見る機会がありましたが、生地のヘタリや色落ちも全くなく、新品と変らない状態をキープしていて、驚きました。

織った後から染める後染めとは違う、深みのある色合いと丈夫さも求めるなら、先染めジャガードがおススメです。

カーテン生地は、それぞれ生地の持つ特徴があって面白いし奥深いのです。

機屋さんも集約・淘汰の変遷期を迎えて久しいと聞きますが、カーテン生地の持つそれぞれのすばらしい特性や魅力を理解しつつ、生産する機屋さんに敬意を持ち販売していこうと、この2、3日で改めて思った次第でした。

画:新柄を吊り込みました
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