ウェーブロンプラスとヒダ率の話し

レースの吊り替えは、年中ご要望を頂けます。

ご要望で多いのは、外から透けにくい(視線をカット)レース。
今日のお客様も、隣のマンションからの視線が気になるので、もう少し遮るレースにしたいご要望でした。

画:今までのレース

レース
今までのレースは、ラッセル織りの透けるタイプで、窓外にルーバーがあるものの「お隣さんと視線が合う事があって、気になっていました」との事

画:今までのレース アップ

レース
このL型窓は北西に位置していて、訪問したお昼頃でも室内が暗く照明を付けていました。

そこで視線をカットするのに、光を通すレースがあるので提案してみました。

繊維構造にしくみがあって、扁平状の繊維が、透けにくく外光を反射・拡散・屈折させるので、このような機能を発揮します。

採用頂きました。

画:ウェーブロン+(帝人)繊維を使用したレース

ミラーレース

実際吊り替えてみると、今までのレースより断然透けにくくなりました。そして同時に室内が明るくなった気がします。

外光が拡散され、室内の奥の方まで明るくなる、障子のようです。喜んで頂きました。

画:ウェーブロン+(帝人)繊維を使用したレースのアップ

ミラーレース

今回、縫製の面で配慮した点があります。

この部屋に3窓あって、
幅が102cm・166cm・114cmとバラバラの幅サイズの窓があります。
カーテンのヒダ率を揃えて仕立てさせて頂きました。

どういうことかと言うと、生地幅150cmをそのまま2幅使用して仕立てると、2.9倍・1.8倍・2.6倍とヒダ率が大きく違ってきます。

ヒダ率を1.8倍に合わせて、他2窓の生地調整(幅落とし)して揃えて仕立てました。ヒダの山谷が均一になって違和感のない印象になります。

カーテンヒダ率
特に、L型左右(窓幅166cm・窓幅102cm)の窓のヒダ率が揃うと、繋がった感じできれいです。

カーテンヒダ率
ヒダ山は、2つ山で高さが同じです。

カーテンヒダ

今回のようなバラバラの幅サイズ窓があるお部屋には、ヒダ率を揃える仕立てをさせて頂いています。


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