今回ご紹介するのは、リビング階段にカーテンを取り付けた施工事例です。
お客様からは、「階段から降りてくる冷気をなんとかしたい」というご相談をいただきました。

■ 階段開口を“カーテンで塞ぐ”
リビング階段は、暖房で温めた空気が2階へ逃げやすく、
その代わりに冷気が階段を伝って降りてくる構造になっています。
そこで今回は、階段の開口部にカーテンを取り付けて塞ぐ方法をご提案しました。
カーテンは、ロールスクリーン等より開口をしっかり塞ぐ事が出来る点と、出入りも楽な点、
また取外しも簡単な点で、非常に効果的な対策となります。
■ 開口は直線ではなくL字形状
今回の階段開口は、直線ではなくL字形状でした。
そのため、角型のレールでは対応できず、カーブレールを使用しています。

カーブレールは、事前に全長と曲げ起点を正確に算出し、現場に合わせて製作しました。

■ 専用工具での手曲げ加工
こちらは、カーブレール専用のベンダー工具です。

この工具を使い、レールを手曲げで微調整しながら仕上げていきます。
■ 生地選びが“寒さ対策の要”
今回採用したカーテン生地は、中材にアクリル樹脂を挟み込んだ特殊構造のもの。
通気性ゼロのため、遮光・遮音・保温性に優れる
まさに、階段の冷気対策に最適なカーテン生地です。

さらに、形状記憶加工を施し、ひだウェーブが美しく均一に出るよう仕上げています。
■ 取付後の様子
こちらは、カーテンを右側に寄せた状態です。
仕様は片開きとしています。

そして、カーテンを閉めた状態。
階段の開口部をしっかりと塞ぐことができました。

■ 隙間を作らない工夫
カーテンの先端には、マグネットランナーを取り付けています。
レール端のキャップにピタッと吸着し、隙間ができにくい構造です。

こちらは、階段側から見た様子です。

■ リビング階段の寒さでお悩みの方へ
リビング階段は開放感がある反面、冬は寒さの原因になりやすい場所です。
壁を作らず、必要なときだけ閉じられるカーテンによる対策は、とても現実的で効果の高い方法です。
■ 施工データ
場所:愛知県名古屋市
レール:セルフィカーブ 正面付
生地:遮光・遮音・保温・ウォッシャブル
縫製:2倍ひだ・片開・形状記憶加工
サイズ:幅2200mm × 長さ2360mm
納期:約2週間
施工日:2025年12月22日





