国産材のウッドブラインド

ウッドブラインドのご相談で、国産材にこだわりたいご要望を頂きました。

国産材を使ったウッドブラインドは、現在2社からしか出していなく、その中の一つ東京ブラインド(港区白金)へ行って、見識を深めてきました。

東京ブラインドは、今年創業75年の老舗会社で、アコーデオンカーテンを最初に出したメーカー。
吸音商品にも力を入れています。

東京ブラインド

 

以下地域の国産材を使い、タテ型とヨコ型のウッドブラインドを商品化しています。

鳥取県産智頭杉 / 東京都多摩産杉材・檜材 / 三重県熊野産檜材(タテ型のみ)

 

ショールームには、多摩産檜(ヒノキ)材のヨコ型ブラインド50・ギアタイプが展示してありました。

多摩産檜材のヨコ型ブラインド
東京の西、多摩地域の森林に茂る檜(ヒノキ)を使用した、「森と都市のサイクル」を生む地産地消を推進するブラインドです。

多摩産檜(ヒノキ)材スラットは、厳選された良質な素材を使用していて、檜(ヒノキ)特有の整った木肌と木目もきれいです。

多摩産檜材のヨコ型ブラインド

 

隣にあったのは、東京都多摩産杉(スギ)材のヨコ型ブラインド50・ギアタイプ。

柾目の細かい木目がはっきりきれいに出ていました。檜より経年で色変化があります。
多摩産杉材のヨコ型ブラインド50

 

窓際には、鳥取県産智頭杉(スギ)のヨコ型ブラインド50・クラシックタイプがありました。

材木の1割ほどしかない最適な部位を選び、柾目の1枚板にカット。
さらに乾燥機にも非常に手間暇をかけ仕上げているのだそう。

展示品は、レトロな見た目を重視したコードで操作するタイプ。
智頭杉のヨコ型ブラインド50

金属部分を必要最小限におさえ、そのほとんどを木製素材で作りあげてあります。
東京ブラインドクラシックタイプ

 
 

東京ブラインドのウッドブラインド商品は、どれも無垢一枚板の貴重な柾目を用い、羽根の「狂い」「反り」を少なくして、美しさにもこだわっています。

自然そのままを楽しめる「無塗装」が標準です。
無塗装でも羽根の「狂い」「反り」が少ない所以は、厳選された良質な素材を使用しているため。

他メーカーのウッドブラインドに「無塗装」の商品はありません。
多摩桧杉スラット

塗装は、湿気保護の役割も果たす「未晒し蜜蝋ワックス」表面保護の「オスモクリア塗装」「オスモウッドワックス塗装」が用意されています。
安心・安全で人に優しい各種塗料です。
オスモ塗装
蜜蝋ワックス

 

そのこだわりからお値段も高く、納期も頂きます。

例)幅1600㎜×高2000㎜
智頭杉(スギ)ヨコ型ブラインド50/オスモクリア塗装 171,300円+梱包輸送費・納期1か月

 

 

担当の方から国産材の説明を受けていたら、地元(愛知半田市乙川)の山車の事を思い出しました。

半田山車祭り保存会

春祭りで町に曳き廻す山車があるのですが、その山車はふんだんに良質な檜(ヒノキ)や欅(ケヤキ)を使ってあるのです。

半田市乙川山車

小学生のころから囃子方をやり、山車に慣れ親しんでいまして、

柱には檜(ヒノキ)を使用、楫切りの際の重たい上山の揺れを吸収する免震の役目を果たし、

高欄や壇箱の彫り物は欅(ケヤキ)を使って、名門彫刻師が彫り、立体的で豪華さを出しています。

現在の価値で1億円はするそうなので、当時の先人達の材質や技術へのこだわりも半端なかったと思います。

乙川西山の山車は、建造は天保年間1830年で昭和25年に大改修が行われていますが、
お隣の南山は古く、建造当時180年前の山車が現役で曳かれています。

大切に管理維持されれば、木材は末永く使える事を証明してくれてます。

 

東京ブラインドのでは「100年 国産杉木製ブラインドメンテナンス・サービス」
と称し、特別なメンテナンスサービスも用意しているようです。

写真は、オランダのアムステルダムにあるカフェにおいて1880年に製造された木製ブラインドがいまだに使われています。
引用:東京ブラインドHPより

写真は、赤法被を着た中老(厄年42)の時の模様。
懐かしいです。