今回ご紹介するのは、吹き抜けに天幕カーテンを取り付けた施工事例です。

 

リビングダイニングに位置する吹き抜けは、いわゆる「きれいな四角」ではない変形形状でした。

この形状の吹き抜けに天幕カーテンを設置するのは今回が初めて。

「さて、どう納めるか……」と、あれこれ考えた結果、両開き仕様で対応することにしました。

開閉方向は東西方向。
これにより、操作性と納まりのバランスを取りました。

 

■ 合わさり部分の工夫（ここが今回の肝）

両開きにしたことで問題になるのが、中央で合わさる部分の隙間です。

そこで、合わさる部分のレールにオリジナルのL金具を取り付け、マグネットランナーで固定する仕様にしました。

このL金具、実はホームセンターに何度も通ってサイズの合うものを探しました。

ネットではうまく分からず、「これならいける」というサイズ感を見つけて採用しています。

 

■ 隙間＝暖気の逃げ道。徹底的に対策

天幕カーテンが合わさる部分の隙間は、暖気が一番逃げやすいポイントでもあります。

そこで、隙間を極力少なくする構造、先頭バーに付けるハンドル位置を下げる工夫を行い、できる限りピタッと合わさるよう調整しました。

■ 2階廊下から見た様子

こちらは2階廊下から撮影した写真です。

 

天幕カーテンに使用した生地は、採光拡散レース。

光をやわらかく拡散しながら、明るさをキープできるため、吹き抜け魅力を活かし圧迫感もありません。

 

■ 取付後の全景

 

■ 冬の「ここに居れない」を解消

吹き抜けの真下には、ダイニングテーブルとソファーが配置されていました。

冬になると冷気が下りてきて、「とにかく寒くて、ここに居れない」というお悩みをお持ちだったそうです。

今回の天幕カーテン設置により、冷気の下降を抑え、体感温度が大きく改善。

「これで冬もここで過ごせます！」と、
とても喜んでいただけました。

■ 施工データ

場所：愛知県長久手市
製品：天幕カーテン・バトン式・両開
生地：採光拡散レース（広幅）
サイズ：幅1690mm×長さ169mm変形
納期：約3週間
施工日：2025年12月16日