今回ご紹介するのは、吹き抜け空間に「天幕カーテン(紐引き式)」を設置した施工事例です。
お客様のお住まいは、2階ダイニング(約6畳・幅2600×長さ3600)に吹き抜けと階段の開口がある間取りで、
夏の暑さ・冬の寒さにお悩みでした。
吹き抜けは上下階の空気が循環しやすく、空調の効きが弱まる特徴があります。
今回は 天幕カーテンで空気の対流を抑え、空調効率の改善を図り、さらに
階段部分には ロールスクリーンも併用して空調空間の容積を減らす施工を行いました。
■ 天幕カーテン(紐引き式)の施工

こちらは天幕カーテンを閉じた状態です。
吹き抜け部分を覆うことで、空気の移動をしっかり抑えます。
■ 上から見た天幕カーテンの様子

紐引き式の場合、垂直方向に張られた紐を引き分ける構造になっており、
開閉操作が軽く行えるのが特徴です。
■ 開閉操作の様子

二本の紐を上下にスライドさせるだけで、
軽い力でスムーズに操作可能です。

■ 障害物と干渉しないための工夫
近くには、高窓用に設置されている
バーチカルブラインドの操作コードと操作棒がありました。

開閉の邪魔にならないよう、細かい位置調整を行い、
横断バー(プルーレ)を通常より1cm短く加工することで干渉を回避。
多少擦る部分はありますが、問題なく操作できるようにしています。

■ 階段開口にはロールスクリーンを設置
階段開口は 幅2500×高さ2460mm の大きさがあり、
こちらには ロールスクリーンを1台口で取り付けました。

ロールスクリーンを併用することで、
空気の対流をさらに抑え、空調効率が大幅に向上します。
■ 紐引き式は「バトン式」と構造が異なるため難易度が高い施工
紐引き式は、レール内部に紐を通し適切なテンションで張る作業が必要
水平方向へ設置するため“3Dの感覚”が求められる
と、専門的な技術が必要な施工になります。
施工には 3名で約3時間を要しました。

■ 完成後の様子


天幕カーテンとロールスクリーンを組み合わせることで、
吹き抜けの暑さ・寒さ対策に非常に効果的な環境となりました。
■ 施工データ
場所: 名古屋市中川区
商品: 天幕カーテン紐引き式&ロールスクリーン
幕体:採光拡散レース・防炎
サイズ:幅2600 × 高3600㎜ 幅2500× 高2420㎜
納期: 約4週間
施工日: 2025年11月17日





