カワイイを表現する工夫、ドレープカーテンにL型装飾フリルを取り付け

2年ほど前 リビングのカーテンを納入させて頂いたお客様から今回はダイニングのカーテンのご相談を頂、ご提案させて頂いた事例の紹介です。
お部屋は、小花の壁紙、花モティーフの照明、ウォールナットのダイニングチェアーが揃いエレガントクラシックな佇まいを呈しています。
お店で大体の意向と気になる生地を選んで頂いた後の現場打ち合わせで、話が一気に広がりまとまりました。
女性の誰もが持ってる想い「カワイイ」をこのクラシックエレガントテイストの中に表現する意向でまとまり、このL型装飾フリルスタイルになりました。


生地は、厚くボリューム感のあるジャガードタイプのカーテン、内装や家具に呼応するかのように馴染んでいます。
カーテンの縁に付けるフリルは柔らかいシャンタン生地をチョイスして、色は悩んだあげく深紫を採用しました。結果はカーテンの中の花の色との繋がりやお部屋全体の配色として良かったと思います。


フリルの付け方もいろいろあって、見栄えに少なからず影響します。
カーテンの表に付けるのか裏に付けるのか、片ヒダか箱ヒダか フリル巾は等々
この細部仕様になるとお客様からはお任せ頂くことが多いのですが、実際のところ悩みます。



生地を手に取りカットしたりして熟考を重ね、
フリルがきれいに立つ7㎝の巾で片ヒダ、カーテンの裏に縫い付けの仕様に決め、加工所さんに指示を出し製作しました。

ダイニングチェアーのシートクッションの注文を同時に頂いたのですが、クッション中材のちょうどいいサイズがなく思案していたところ、お客様からシートクッションにもフリル付けて足りなくはみ出てしまう座面を覆ってしまう感じはどうかしらと意見を頂き、シートクッションも同じフリルを付け、納めさせて頂きました。


スタイリング=鈴木孝子