吊り替えの生地選びは、付いていたカーテンのイメージが定着していてるものです。

年末になると、新年を新しいカーテンで迎えようと、カーテンの吊り替えのお客様が増えます。

吊り替えで1番多いのは、リビング・ダイニングのレースカーテンです。

生地の劣化や破れたことが契機になっています。

今回のお客様は、広縁のレースカーテンが破れて、その吊り替えでご来店いただきました。

生地選びでは、カーテンは最近多彩になってきているので、選択肢を広げる意味で、いろんなテイストの生地をご覧いただくようにしています。

「古い家だから何でもいいのよ」とおっしゃいます方も、

カーテンは効果的に雰囲気を変える手軽なリフォーム、という想いがあるので、一通りご案内します。

いざ選定となると、今まで吊っていた見慣れたカーテンのイメージが定着していて、違ったテイストへ吊り替えに抵抗がある方も多い。

レースにおいては、こんなタイプのレースもいいかも!これににしてみようかな!となるケースはありますが。

今回のお客様は、
レースは、無地にクラッシュ加工の施してあるタイプを採用頂きました。

無地調なのに、生地表面に織り表情が加わり、お部屋の雰囲気が豊かに見える事に、魅力を感じて下さいました。

縁側のレースは、クラッシュ加工タイプ・生地表面に表情が加わる
IMG_55851

打ち合わせを進める中で、ドレープ(厚地)カーテンも吊り替えることになりました。

「ドレープは今まで分厚い生地でした、やはりそれと同じようなタイプがしたくて、
でも無地調から柄のあるカーテンにしてみよう!」となりました。

縁側のドレープ(厚地)は、分厚い織りタイプのダマスク
IMG_55841
太い糸で重厚に織られている生地で、お部屋にカーテンの存在感が、しっかりアピールするものとなりました。

縁側は、造りが大きなお仏壇と床の間に隣接しているので、この重厚な生地感でちょうどいい位で、

お客様の意向は間違っていないと思いました。

生地が薄いとこの縁側では、貧弱に映ります。

また、このような図柄の事をダマスクといいます。

伝統的な織柄で、一定のファンを持つ定番の生地となります。

遥か昔(5世紀)のシリア・ダマスカス地方由来の生地で、

この柄の伝統的な装飾性が、日本的な和風縁側においても相性が合うのかなと思います。

広縁は、2間(360cm)+1.5間(270cm)の2窓に取付ています。
縁側の吊り替えafter
IMG_55831

採寸と試着の打ち合わせをする中で、同時にリビングも替えたい!とのご要望も頂きました。

リビングにおいても、縁側の生地の重厚なボリューム感を気にって下さり、
「同じ生地の色違いでお願いします」となりました。

リビングのドレープ(厚地)は、分厚い織りタイプのダマスク紺色
IMG_55911

リビングも重厚感のある内装なので、同じ重厚感のあるカーテン生地を吊り替えた事で、呼応したコーディネートとなりました。

今までは、ベージュ系色のみのお部屋から、
カーテンで紺色が加わり、色バランスの調和が整ったと思います。

リビングの吊り替えafter
IMG_55901

当店はキャッシュレス還元事業の対象店です。