ウェーブスタイルカーテンは、形態安定加工をかけた方が良い

本日は、ウェーブスタイルカーテンの縫製に関してご紹介します。

カーテンよりメカ物のほうが販売数が増える中、カーテンをもっとシンプルでスタイリッシュに出来るウェーブスタイルカーテンを発売して、メーカーはカーテン回帰を図ろうとしています。

今年の新作発表では、サンゲツACからSAウェーブという名で、オリジナルテープとピッチキープコードを使ったウェーブスタイル縫製を新たに出し、

トーソーからは、定番の角型レールネクスティにピッチキープコードを内蔵できる仕様を発売しました。

特にトーソーは、気合が入っています。

 

当店もウェーブスタイルカーテンをおススメしていまして、この度店内にマナトレーディングの生地で作り展示しました。

左:ジョーゼット(クラブ収録)     右:マイア(オンブレ収録)

ウェーブスタイルカーテン展示

 

レールはピッチキープコードを付けたシエロミニを天井に付けています。

吊元はヒダ無しフラットで、フック間と数、仕上がり幅を割り出し仕立てました。

ウェーブスタイルカーテン吊元

ウェーブスタイルカーテン吊元

 

裾はウェイト巻きロックです。

生地が非常に柔らかなジョーゼットとボイルを採用したので、あえて形態安定加工を施しませんでした。

ウェーブスタイルカーテン裾 ウェーブスタイルカーテン裾

 

そうしたら、左のジョーゼットは裾までそこそこ均一なウェーブが出ていますが、右のボイルは、裾が暴れ均一なウェーブがでませんでした。

裾ウェイト巻きの張りの影響を受けたと思います。

以前納めたボイル生地の事例は、裾ウェイト巻きに形態安定加工を施したら、吊元から裾まで均一なウェーブがなされ非常にきれいでした。

ウェーブスタイルカーテン事例

 

やはりどんな柔らかい生地でも、形態安定加工を施すべきです。厚地なら形状記憶加工にした方が良いです。

吊元から裾まで均一なウェーブがなされるかが大切のスタイルで、
それによってシンプルでスタイリッシュなイメージが作られるからです。

 

しかし、ウェーブスタイルの形態安定加工が出来る縫製所は限られ、メーカー縫製でも受ける所は少ないです。

ご参考になさってください。