今回は吊り替え事例を通じて、尾州マーク付のカーテンの紹介です。
19年前に納めたお客様宅から、カーテン吊り替えのご用命を頂きました。
「今度はシンプルなもので!」とのご要望を頂き、持参した吊りサンプルの中から、尾州マーク付きの無地調ヘリンボーン柄カーテンを、採用下さいました。
尾州マークの説明をさせて頂きますと、
古くから毛織物産地で有名な、一宮・江南から岐阜県西濃エリアで作られ、下の条件を満たした生地や商品に、価値の証として付けられるマークの事です。
1.織布、編立及び整理加工の2工程が尾州産地で行われた製品等であること
2.尾州産地で培われた技術的優位性や意匠性を活かして製造されたものでモノづくりのストーリーを消費者に訴求することができる製品等であること。
現在も日本最大の毛織物産地です。
尾州産地はジャガード織のカーテンもつくられていて、今事例のカーテンは尾州マーク取得生地です。
この生地を織った機屋(はたや)さんへは、何度も訪問しています。
ジャガード生地は、写真のような織機で織っています。
写真下左:織機
下右:柄の型となる紋紙
上:織機の上に乗るジャガード機械
10年前に訪問した時の写真ですが、まだ現役で働いているのではないでしょうか。
ここから事例の紹介です。
2階個室の腰高窓(幅1820×高1050㎜)
厚地:ヘリンボーン・2倍ヒダ・両開き
レース:遮熱UVカット・2倍ヒダ・両開き
ヘリンボーン柄が素敵です。
明るい緯糸がヘリンボーンのデザインとして現れています。
飽きの来ないデザインとして当店で人気です。
リビングの掃き出し窓は(幅2730×高2180㎜)
厚地:ヘリンボーン・2倍ヒダ・両開き
レース:遮熱UVカット・2倍ヒダ・両開き
リビングは、裏面を表にして仕立てました。
両面使えるように織設計をした生地でもあります。
この生地の特長を活かし、縫製する時に、カーテンの下部を裏面にして胴継ぎする、切替カーテンもおススメです。
掃き出し窓などに適度なアクセントが得られ好評です。
この切替カーテンを検討いただいたのですが、今事例は標準仕様となりました。
店内には、尾州マーク付の先染めジャガードカーテンをまとめたコーナーがあります。
品質も良くお求めやすい価格です。