首相官邸記者会見室のカーテンの色

一昨日、安倍首相が官邸で記者会見し辞意を表明された。

記者会見室の背景のカーテンの話

その会見が行われる記者会見室の背景のカーテンは、3色あるらしいです。

仕事柄、使われるカーテンをチェックして、気にして見ています。

記者会見室のカーテン

引用:首相官邸ホームページ

菅官房長官が毎日行う会見時には、淡い水色を使われています。

この色は良く登場するので馴染みがあります。

官邸記者会見室のカーテン淡い水色

引用:NHKウェブニュース

首相が行う会見時には、
他に深紅と濃紺の2色が用意されているらしく、
官邸のホームページによると、シチュエーションに合わせカーテンの色を変えています、とあります。

新年号「令和」の会見時には、深紅の背景のカーテンを使用していました。

官邸記者会見室のカーテン深紅

引用:官邸インターネットTV

国民に向けて強いメッセージを与えるような場面に使うと勝手に想像している。

今回の背景のカーテンは濃紺、
どちらかというとこの色の方が多く使われています。

官邸記者会見室のカーテン濃紺

引用:NHKウェブニュース

今回の安倍首相の「重い決断」会見において、安定感を与える濃紺は、適切なんだなあと思いました。

熟知たる思いと決断の内容にふさわしい雰囲気でした。

以前、この濃紺のカーテンと同じカーテンを探しているお客様が来店されました。

使う場所は、有名進学塾の講義撮影室の間仕切りで、

講義中の講師の背景として、記者会見室と同じ濃紺のカーテンの設置を希望していました。

濃紺の「思慮深い」「知性的」という色の持つ性質も加味してだと思います。

施工後の様子です。
官邸記者会見室のカーテンのような濃紺ベルベットカーテン

講義撮影室を真ん中で間仕切る形で、天井からカーテンを幅5,500×高2580で吊りました。

このカーテンを背景に演台とデジタルボードを設置して、記者会見室のように演出するとの事です。

採用したカーテン生地は、ベルベット(生地の名称)という種類で、
パイル(毛足)のあるタイプです。

滑らかなウェーブ性と豪華な風合いを出す、高級生地の部類になります。

防炎性能を有したポリエステル製、ヒダをたっぷり取った2倍ヒダ仕立て、
サンゲツ製で納めました。

官邸記者会見室のカーテンは、実際どこ製の生地かはわからりませんし、知る術もありません。
別注色の可能性もあります。

この「濃紺」の近い色を探して、納品させて頂きました。

その後、デジタルボードを使用しない時のための専用カバーも、同生地で製作依頼も頂きました。

風呂敷状の真ん中に棒を通して、四隅にひもをつけてマジックテープで止める仕立てです。
ベルベット生地はパイルがあるため、ミシンが滑りやすく、仕立てがむずかしい部類。

ご満足いただけたようで、ほっとしたお仕事でした。